泊まったホテルから明洞まで
歩いて5分の距離だったので、
私たちは、明洞を拠点に行動した。
日本人と韓国人は、肌の色も、
顔や背丈もほとんど同じだ。
服装や髪型・化粧などで大体見分けがつくけど、
アメリカ人やフランス人から見たら一緒に見えるだろう。
明洞(ミョンドン)の繁華街は、あいかわらず
人でごった返していた。
人ごみを歩いていてもよけないのが韓国人。
というか、肩がぶつかっても、謝らなくてもOKなのだ。
日本人はぶつかったら、どちらともなく謝るか、
ぼ~っとしていた方が謝ることになるけど、
最初から謝らなくてもいいのならケンカにもならない。
ゆずり合う精神は、日本人の長所でもあるけれど、
どちらが悪いだとか、そっちが謝れとか、
で揉めたりイライラしたりするのなら、
韓国人のほうが合理的だと思う。
ぶつかってもお互いさま、ケンチャナヨ!
なのだ。
↑ パチもんのディーゼルのベルトを買うナリ。
というわけで、初めての韓国にナリは
興奮していたのかどうか。
こいつはどこに行っても、その場所に自然に
溶け込んでしまう。
ナリは、ブデチゲやカムジャタンを
むさぼるように食べた。
けどナンバーワンは、
最終日のお昼に食べたサムゲタンだったらしい。

↑ 私は漢方入りサムゲタン。
私は何度もソウルに来たが、
初めて今回、「NANTA」を見た。
「NANTA」とは、「乱打」の意味で、
打楽器のパフォーマンスショー。
物語になっていて、韓国語がわからなくても
ケンチャナヨ。ギャグ満載で、楽しかった。
韓国人はゲラなのか、周りの爆笑につられてしまう。
大人も子供もノリノリで、
やはり日本人はテレ屋さんの国民性だとよくわかる。
タクシーに値段交渉して、郊外の
「水原」(スウォン)に行った。
ソウルから高速道路を使って1時間。
世界遺産である「水原華城」や、
「華城行宮」を見てまわった。

↑ ここはドラマのロケ地としても有名らしい。
わざと観光地から少し離れ、
住宅地をぶらぶらと歩いた。
家々や学校、その地の生活の風景を眺めるのがすきだ。
暑いので、小さな商店でアイスを買って食べた。
家の前に大きなゴザが敷かれ、
大量の唐辛子を干してある。
そして、ナリはカジノ初体験。
1日目はセブンラック、2日目はわざわざ電車に乗り、
ウォーカーヒルに行った。
私はルーレットしか知らないので、
ナリに説明しながら、ちびちびと賭ける。
ナリは早々に負けてしまい、一人でスロットをしていた。
その間、私が4万円ほど勝ち、
二日分の晩ご飯とマッサージ代を稼いだ。
ウォーカーヒルでは1万円負けたけど、
2・3時間遊んだ。パチンコより遊べる。
ナリは二日とも負けた。
「しょーもな!」と連呼していたけど、楽しかったみたい。
韓国どうやった?ときいたら、
また行きたいなあ、と言ってくれたので、
ソウル妹孝行の旅(→ほんまか)は成功。
食べ物はおいしいし、人は親切だし、
日本と韓国はとてもよく似ている。
明洞の街中では、若者たちが従軍慰安婦問題の
ビラを配り、皆で踊ってパフォーマンスしていた。
兄弟や姉妹みたいな関係なのだから、
もっと仲良くなれればいいのに、と心から願う。