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2012年 02月 08日 ( 1 )

失恋だって女の勲章






突然ですが、髪を30センチメートルほど
切ったオオニシです。

「失恋したんかあ!」 
ステレオタイプなお言葉いただきますが、
違います。
・・・ということにしておいてください(/_;)



そういや昨夜、以前つきあっていたオッサン
(失礼!)と、オッサンのいま現在の彼女が
二人で店に来てくれた。

何年か前に、確かに私はそのオッサンに
失恋した。
その後ずっと会わない時期もあったけど、
そのうち店に来るようになり、
元カレだとか友達みたい、というよりも、
いまや親戚のおっちゃんみたいなかんじ。

お互い恋人ができたら報告し合い、
店に来てはこれでもかとラブラブな姿を
見せつけられ、彼女と私でオッサンの悪口を
二人で言い合ったりして、
なんだか変なかんじである。

でもそういうの悪くない。


このオッサンと別れるはめになったとき、
私はしばらく暴れたあとも、
「振った」とか「裏切られた」とか
「失恋した」とか、そういうことも 
直視できなかったので、
「よし、この男は死んだと思おう」と思った。
私は彼の存在を殺したのである。

いい人だったけど、
ああもうこの世にいないんだなあ、
と思うようにした。

そしてやっと直視できるくらい時間が
たったころ、幸せでいてくれたらいいなあ、
と思えるようになった。
そこまで思うのに3年くらいかかった。

もっともっと時間がたったいまでは、
その人も私も生きていてよかったなあ、
と思う。

よく「あなたがその人にふさわしくなかった
のではなく、その人があなたにふさわしく
なかったのです」
なんて恋愛本には書いてあったりするけど、
そんなの負け惜しみである。

どっちがふさわしくて、どっちがふさわしく
ないなんてどうでもいいことである。
「その人を好きだった、そして頑張ったけど
だめだった」という、そのことじたいが
私たちの勲章なのだから。

私は幸福に暮らしているけれど、
いままで私が好きだった男の幸福も
(ちょっと憎みながらも)願っている。 

しかしここまで来るには七転八倒して、
酔っぱらって道端で寝たことあり、
呪いの言葉を吐いたこともあり、
布団をかぶって起き上がれなくなった
ことあり、いろいろなことがあった。

憎みたきゃ憎めばいいし、
暴れたきゃ暴れればいいし、
泣きたきゃ泣けばいいし、
怒りたきゃ怒ったらいい。
思う通りにすればいいと思う。

泥水はどろどろになったあとあら不思議、
ある日突然、沈殿物と上澄みに分かれ、
水も澄んでくるのだから。
こうなってくればこっちのもんである。

それまで気づかなかったことが
心に深く染み込んでくる。

年配のお客さんの歌った演歌に泣かされたり、
近所のおばちゃんの親切が見にしみたり、
草花の美しさにはっとしたり、
昔さっぱり意味がわからなかった映画が
わかったり、あんなに憎かったこの世が、
なんて美しいのだろう、と思えてくる。

極楽浄土の絵にはハスの花が描かれてある。
仏さまはその上に座っておられる。

しかしあの美しいハスの花は、
泥水の中にしか根をおろさないのである。

思いっきりの泥水の中、美しいハスの花を
みんなで咲かせようではありませぬか。

そんなふうに自分で肥料をやって、
泥の中で美しい花を咲かせた女の人に
たくさん巡り会うのが、
このところの私の、ただひとつの野望である。











by meruchiko | 2012-02-08 00:00 | 恋愛 | Comments(3)