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2010年 03月 06日 ( 1 )

ホステス 入門編

ホステスという仕事について、
お客さんからいろんなことを言われる時がある。

「ほんまに大変な仕事やなぁ、
オレなら絶対にでけへんワ」としみじみ言われたら、
そうかなぁ、そこまでしんどくもないけどなぁと思うし、

「毎日酒飲んで楽して金儲けてええのう!
オレも女に生れたら絶対ホステスになるワ」
と言われたら、アホかそんな甘くないぞと思う。

実際、水商売に憧れて(簡単に儲かると思って)
安易な気持ちで店をやる男性もいたりして、
(女にやらせたりして)その時にみなさん初めてわかるらしい。

側から見れば面白おかしく、
男性の弱点を見事に利用した面白そうなビジネス、

もちろん収入の上下こそあれ、
各人各様さもさもハッピーに見えるだろうが・・・・・

そうでもない。いや、とんでもない。

ホステス達のことを弁護しようとしているのではない。

高収入を言い訳しようとしているのでも、
世間様に対する劣等感に味方をしているわけでもない。

今日は普通の一人の女性が、ホステスという職業を選び
従事した場合の、平均的幸福度を
冷静に考えてみたいと思う。

(嘘か誠か不況のせいか、女子大生の「なりたい職業」の
上位にホステスがあるというのをニュースか何かで見たことがある。
ホステスに憧れ、これからなろうとしている人には
ぜひ読んでほしいところだ。)






女の幸せって、いったい具体的に言って何・・・?

いい洋服や着物を着ること、高価なアクセサリーや
ブランド物を身につけること、おしゃれをすること、
美味しいものを食べること、
男の人とおしゃべりする時間がうんとあること、
うきうきちやほやモテること。

以上であればまったく簡単、若くて十人並み以上の美貌であれば、
一夜にしてその望みは叶えられるかもしれない。

しかしその断片的な横に見渡した幸せを、
深く長く縦に見てみるとしたら。

まず一人の男性に強く長く愛されること、子どもを産み育てること、
年をとってからの経済的安定と、面倒を見てくれる家族たち
・・・要するに結婚。

不思議なことにホステス稼業を長く続けてゆけばゆくほど、
どんな素晴らしい女性であっても、
どんどん結婚の二文字からは遠ざかっていく傾向にあるような気がする。

一人でも面白おかしく暮らせるという自分の内面の変化と、
周囲の自分に対する評価が、
知らず知らずのうちに結婚を遠い世界のものにしてしまうのだろう。

ホステスにならなければ、普通のOLであれば、
結婚を考えチャンスを手に入れることは、
意外とたやすいことだったかもしれない。

どんな遊び人の男でも、一生を共に過ごす女性として、
あえてホステスを選ぶ人は少ないと思う。

(堂々と自分の両親に彼女の職業を紹介する人がいるだろうか。
また、我が息子にふさわしいと歓迎する親もいるだろうか。
普通のしっかりした男性であるほど、
普通の職業の女性を結婚に考えるだろう。)


まだ若くて水商売に染まりきっていないホステスならば、
まだ可能性もあるかもしれない。

女が仕事をして大金を安易に得るという不幸を知らずにすんだ人は、
屋上へエレベーターで上がるように、すーっとスムーズに結婚してしまえる。

だけどいったん夜の世界の水に染まった人は、
屋上まで階段をのぼるかのように苦労しなくてはならない。
(まれに運のいい人かすごく意志の強い人が、
すっぱりホステスを辞めて幸せな結婚をしている人がいるが、
きわめて稀なケースである。
みなさんご存じのように、離婚して水商売に戻ってくる人ばっかり。)

ホステスという職業に対する社会的な通念。
自分を甘やかしてしまった罪。
お星様を見上げながら出て行って、
働かなくてはいけない時間的な誤差。

お酒と煙草の煙の中にうずまって、
知らず知らずのうちに植えつけられた虚無と退廃感。

周りの目を気にして状況や損得を考えながら、
一歩一歩上がる階段は、必要以上に面倒で遠い。

ときおりふっと途中で踏みとどまってスピードも落ちる。

なんとなく流されてるうちに容赦なく時は過ぎる、
歳をとる、なおいっそう状態は悪くなる。

私のように一軒店を持って、
ママと呼ばれたりすると本当にたちが悪い。

年齢的なものやいろいろな意味での
責任感がからみついてのがんじがらめ。

結婚する勇気もなければ店を閉める勇気もなく、
憧れ夢見ながらも逃してしまう。

なお悪いことにはあとから「やっぱり結婚なんてせんでもいいわ」
という開き直りとエゴが湧いてきて、
それによって自分も周りも納得してしまうことだ。

ママという立場はホステスにとっては一種の憧れであったとしても、
女性としては寄り道以外の何ものでもない。
むしろ後退と呼ぶべきだろう。

それでもあなた、あえて水商売で働いてみますか?

いい洋服や靴や時計が手にできますよ!

美味しいものもご馳走になれますよ!

素敵な男性と知り合えますよ!

ただちょっと女性として、一見外からはわからない、
精神的な片寄り女になってもよければ、ね。








by meruchiko | 2010-03-06 00:00 | 仕事 | Comments(2)