チコの二日酔い日記

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家族は血縁だけではない



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春本雄二郎監督、記念すべき初上映作品、
『かぞくへ』。

春本雄二郎とは誰や??
それは古くからのお客さんの弟さんです。

小さな映画館で期間限定でしかやってなくて、
今は神戸の新開地のみ、ということで
行ってまいりました新開地。



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夜にはネオンがキラキラ。
兄貴達もすべからくご存知の、
夢と欲望の街・福原ソープ街。

…から歩いてすぐの、着いて思わずびっくり、
『パルシネマしんこうえん』。



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ローカルもローカル、テアトル梅田が
近代的に思えるほどの、このレトロ感!

そのたたずまい・雰囲気に何とも言えず、
ドキドキしながら入場しました。




映画については後で書くとして、
晩ご飯は三宮の『天一軒』へ。
食べログで見つけた。


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流行っている。少し並んだ。
狭い店内は人でぎゅうぎゅう。

4人がけのテーブルに相席で座らされ、
ビール、餃子、玉子焼き、チャーシュー麺を
注文。鳥モモは売り切れだった。



メニューはこれだけ。

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私は最近、とにかく安くて美味いものを出す、
大衆的で小汚い、こんな店がすきだ。

高級志向の逆をいこうという感じ、
気取らなくてガヤガヤ人の声で賑やかな店。

といって10代20代のうるさいガキ軍団も
いなくて、皆食べたらすぐ席を立つ。

二人で3千円ナリ。満足。
なぜか後味あっさりで、胃もたれなし。





そして映画『かぞくへ』。
こちらはピーっと後味余韻を残す、
青春映画と言うのもせつなすぎて苦い。

新開地まで行って本当によかった、
想像以上にいい映画だった。

主役から脇役に至って、有名な俳優は一切
出てこず、名前も知らない役者ばかり。
それがむしろ演技をリアルにさせた。

そして皆さん、誰もが演技が演技に
見えないくらい、自然体で素晴らしい!
(自主制作で俳優は全員ノーギャラらしい!)


『かぞくへ』は、
どこにでもいるような登場人物に、
どこにでもあるような話。

恋人との結婚式の段取りに、
親友と共に巻き込まれた金銭トラブルに、
田舎者で朴訥で不器用な主役の男は、
大切な関係をこじらせていく。

私は始終、そこで何でちゃんと話せえへん
ねん、そこで素直に謝らんかい、オィ〜!
と主役の男が歯がゆかったが、
映画鑑賞後、ずっと考えていたら、
とてもわかった、なぜこうなってしまうのだ?
ということが。

私達は、日々日常で、
家族や恋人にどれだけ言葉足らずで、
あるいは不本意な言葉を吐き、態度で示し、
傷つけたり、誤解を生んだりして、
結局わかりあえず、すれ違い、諦め、
事なきを得て生きている。

主役と恋人とのいさかいは、もう他人事とは
思えず、私達のそれだ。

どうしようもない。

私達は俳優ではないし、用意されたセリフも、
演技もできないから、常にぶっつけ本番の、
やり直しのきかない日常を送っているのだ。

やるせないよね…。

ラストシーンは圧巻で、泣いた。
このラストシーンのためにこの映画は
あったのだな。

男二人のひたすら長い沈黙のセリフが続き、
苦しくて胸が痛くなって、勝手に泣いた。
そして『かぞくへ』の意味がつながった。

この映画は、今流行りの、これでもかと
泣かそうとする映画ではない。

セリフも音楽も、撮り方も、実に素朴で、
だからリアルで、訴えかけるものが
ストレートに伝わってきて、考えさせられた。

全米大ヒット!のような映画にはない、
余分なものはすべて削ぎ落とした、
真面目で正直な映画。



鑑賞後は監督の舞台挨拶があった。
この映画を作ったお人柄が表れる、
これまた素朴で素敵な春本雄二郎さんでした。

春本監督、ありがとう。
しみじみ、いい映画でした。

これからも応援しますので、
心揺さぶる映画を作ってください。
次回作も期待してます!



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↓ドすっぴんにつき、福原バージョンで。
パルシネマしんこうえんで、まだやってるよ!




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by meruchiko | 2018-09-22 00:00 | 映画 | Comments(1)
Commented by 夢落 at 2018-09-24 16:14 x

面接は?