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ふるさと






ちょっと前に、みさちんに会いに生野に行った。

朝方夢に出てきて、起きた瞬間にメールがきていた、
という相思相愛の人、みさちんである。

小池(マイお好み焼ランキングナンバーワン)の
お好み焼を食べ、懐かしの喫茶店に寄って、
うだうだ話をして帰ってきた。

(ついでに自分が昔々に住んでいた家も見てきたけど、
 泣きそうになるので、この話はまたこんど。)

高校時代によく一緒に行った喫茶店が、まだある。
ママさんはさすがに老けていた。

あの頃、いかにも未成年なのに、
朝からタバコを吹かしながら、
「やっぱり二日酔いにはカルピスソーダじゃあ」
と、日々入り浸っていた二人だとは、ママは気づかない。

みさちんも、もはや三人の子のお母さんである。
私も、もうカルピスソーダで二日酔いは回復できない。
プラセンタを飲んで寝続けるしかない体である。


私は育った土地を愛しているが憎んでいる。

私は中学生くらいの時から、自分の住んでいる町を
抜け出せるなら何でもしよう、と思っていた。

今でこそコリアンタウンなどと呼ばれ、韓流ブームのおかげで、
ちょっとした観光地になっているらしいけど、
いわゆる「朝鮮市場」のあたりである。

ヘップ屋と鉄工所か何か部品を作っているのか
わからないけど町工場(こうば、と読んでほしい)。

焼肉屋とお好み焼屋と風呂屋と喫茶店が
日本全国でいちばん多い地域(と担任が言ってたけどホンマか)。

韓国語交じりの変な日本語を操る友達のオカン。

自転車はすぐ盗まれる。
盗まれたら盗み返す。

ヘドロだらけの臭くて汚い川。
川沿いに住んでいた友達の家は、夏になると窓を開けられない。

私はその平野川からすぐ近くの住宅地に住んでいた。
(ぶっちゃけてしまえば昔、猪飼野といわれてたところ。)

町工場の油が浮いて、虹色になった水溜まりを見て、
「綺麗だあ~」と、はしゃいでいた幼少時代である。

自分の家も貧乏、周りもほとんど貧乏、
だから貧乏に気づかず苦にもならず陽気だった。

中学になるとなんだか絶望的で、煮詰まっていた。

具体的にいえば、勉強はつまらないし、
ヤンキーな先輩はやたらといばっていたし、
先生も生徒にビビっていて、学校は窮屈だった。

だいたい、「不良」が「やんちゃ」として
青春の思い出や過去のものにできるほど生易しいものではなく、
「不良」になれば「ヤクザ」の下部組織に入れられてしまうような
本気の町だった。(今は知らないけどね。)

そこは人情がある、といえばそうだったし、
みんないいやつだったのかもしれないけれど、
私はとにかく抜け出したかった。

彼らをそれなりに愛しているのと、
自分がそうなりたいと思うのとはまったくの別ものである。

私はとにかく逆転ホームランを打つのだ、
と心に決めた。

しかし良い学校を卒業して、良いところにお嫁に行く、
ということは思いつかなかったのが運命の分かれ道であった。

今は生野の友達からは、「チコは出世頭やあ」と
言ってくれるが、あんまりうれしくない。

私はもっとがんばって、玉の輿に乗ったり、
成りあがったりして、昔をもっともっと懐かしみたい。

そういう心根って、下品で大好きだけど。

もはや私もいい年齢で、自分がセレブになる柄では
ないと、よおく理解している。

もう今生ではあきらめて、
来世は金持ちのお嬢様に生まれ変われたらよいなあ、
と考えることにした。

「ママに一生ついていきます、早くお好み焼屋やりましょう」
と志低いことを言ってくれる優秀な社員もいることだし。
(→はっきり言うとトーコとナリ。)


あ、前回の生野で撮った写真は、
昔うちで働いていた、のんちゃんでした!(もう知ってる人、少なし。)
道で偶然会ってびっくりした。
写メ撮らせろ、と言ったら嫌や~!と叫んで逃げていった、の図。
変わらずべっぴんさんだったな!

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Commented by たいしん和尚 at 2013-05-14 23:45 x
あ~・・・ .ノンちゃんですか。
懐かしい名前ですなぁ。
Commented by meruchiko at 2013-05-20 18:57
たいしん和尚、のんちゃん知ってた?!
by meruchiko | 2013-05-12 00:00 | 友達 | Comments(2)