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色気とは何か


この世にはお金で買えないものがけっこうある。

百貨店でおしゃれな高い服は買えても、
「センス」は買えない
(売っていたら欲しい!)。

美貌はお金で買えても、「色気」は
販売されていない(テレビ通販とかで、
「さあ、このお色気液体10グラム、
3万円!」などとやったら売れるだろうなあ)。

「モテる」「モテない」というのは、
ひとことで言うと男性も女性も、
「色気があるか」「色気がないか」
に集約される。

「色気」のことを「フェロモン」とも言うし、
「フェロモン系」
という言い方もあったけど、
その「色気」って何だろう?

(ちなみに私は小学校4年生の時に親戚の
おばちゃんに「あんたは色気あるなあ」と
言われた以来、誰からも言われたことが
ありません。涙。)

たとえばテレビや雑誌で
「色気のある女性」というのは、
胸の開いたドレスを着たり、
あるいは裸に近い格好であったり、
濡れた唇が半開きの、「ウッフ~ン」
「アッハ~ン」みたいなわかりやすいものだったりする。

しかしこれは、コントの中の泥棒が、
唐草模様の風呂敷を背負い、
口の周りには黒い髭、みいなものと同じで、
「記号」にしかすぎない。

「色気」追及37年(ほんまか)の
私に言わせれば、「色気」は決して
わかりやすいものではないのだ。

「色気」と似て非なるものに「媚(こび)」
というものがある。
「色気」はこちらからそちらへ行きたく
なるのに対し、「媚」というものは
あちらからこちらへ無理やりやって来るものだ。

「私ってどうですか?」「俺ってどうかな?」
みたいに、「媚」は過剰にセールスをしてくるのだ。

それに対して「色気」は、
「え?こちらへ来るんですか?あら困ったわ、
ウフフ」みたいなものである。

「媚」は簡単なものだ。
先ほどのの露出の多い服装や、
ちょっと派手な化粧や、
「あなたのことを気に入ってるんだけど」
「誘ってくれたらついていってもいいよ」
サインなどを出しておけばいいからである。

しかしこんなもので集めた人気は
うつろいやすいものであるし、
飽きられるもの早いものであるし、
そんな付け焼刃的なものはこの際、
キャバの若いお姉ちゃん達に任せて、
いいトシ(40目前)の私たちが指すのは、
本格的な「色気」にしたい。

だけどその色気って、
いったいどこにあるのか。

「色気」というのは、色事と関係ない
ことをしている時に表れたり、
感じたりするように思う。

汗をかいたスポーツ選手や、
音楽家がピアノやギターやバイオリンを
奏でる姿や、営業報告をしている時の
課長の真剣なまなざし、あるいは単純に
真面目に人の話を聞いているときの目などに、
それは宿るような気がする。

乳が半分見えているようなホステスに
それほどの「色気」は感じないが、
パンツスーツで颯爽と歩いている女性に、
すごく「色気」を感じたりする。
たぶんそれは「意図されたもの」
ではないからだ。

男の人の場合の「色気」は女性とはちょっと
違って「痩せ我慢」(ダンディズムですね)
というか、自分の欲望や感情を抑えている
ときに私はそれを感じる。

だからホストクラブで掛け声かけながら
一気飲みしている男たちに何の魅力も
感じないけど、ひとりバーで黙ってバーボンを
飲んでいる男の人を見ると、
たまらなくついて行きたくなる。
(ついて来られると困りますか、そうですか。)

本当の「色気」というのは、案外、
若者のものではなく、
中年以降のものではないかいな?

そう考えると40歳目前の我々も、
まだまだ捨てたもんではないのかもしれない、
と自分で自分を励ます今日このごろ。















by meruchiko | 2012-07-27 00:00 | 恋愛 | Comments(0)