東野圭吾 パラレルワールド・ラブストーリー
2011年 08月 10日
東野圭吾の小説紹介をブログに書くように
なってから、
「さっそく『時生』を買って読みました!」
というお方がいました。
小説読んだのなんか、走れメロス以来やわ~!
「さっそく『時生』を買って読みました!」
というお方がいました。
小説読んだのなんか、走れメロス以来やわ~!
と笑ってましたが、
私、めちゃめちゃうれしいです。
「すでに何冊か購入していて、お盆休みは
私、めちゃめちゃうれしいです。
「すでに何冊か購入していて、お盆休みは
東野圭吾と過ごします」
とブログにありましたが、Fさん、
とブログにありましたが、Fさん、
ハマりすぎて奥さんと子どもを
ほったらかしにならないようにね。
(しかし『ゲームの名は誘拐』を一日で
ほったらかしにならないようにね。
(しかし『ゲームの名は誘拐』を一日で
読破したらしいけど、
おいおい仕事は・・・・・???)
私、これを書くようになってから
おいおい仕事は・・・・・???)
私、これを書くようになってから
わかりました。
一度読んだ小説でも、時間がたつと
ストーリーや細かい内容を忘れてしまって
一度読んだ小説でも、時間がたつと
ストーリーや細かい内容を忘れてしまって
いて、再び読まないと、なかなかリアルな
ことを書けない。
それに本って、以前読んだときと、
それに本って、以前読んだときと、
また違う発見や感動があったりして、
前はもひとつやったな・・・と思った小説も、
前はもひとつやったな・・・と思った小説も、
何年ぶりかに読んでみたら、
おおこんなことを言っていたのか、
こういう話だったのか!というものもある。
それは自分の心の成長もあるかもしれないし、
こういう話だったのか!というものもある。
それは自分の心の成長もあるかもしれないし、
年齢とともにキャパシティが
広がったのかもしれない。
(私の場合、昔より今の方がわりと
(私の場合、昔より今の方がわりと
刺激的な小説を好むようになった。
トシいって現実より小説に刺激を求めてる
トシいって現実より小説に刺激を求めてる
『パラレルワールド・ラブストーリー』。
タイトルからして、まったくステキだと
タイトルからして、まったくステキだと
思いませんか?
だけど、この物語は単純なブストーリー
だけど、この物語は単純なブストーリー
ではない。
私はこの本を5年ほど前、
私はこの本を5年ほど前、
家族で白浜旅行に行ったときに持って行った。
(旅行先で読んだ本、というのはなぜか
(旅行先で読んだ本、というのはなぜか
強烈に記憶に残る。)
白良浜で寝そべってビールを飲みながら、
夜ホテルのベッドの中で、と
白良浜で寝そべってビールを飲みながら、
夜ホテルのベッドの中で、と
取りつかれたように読み続け、
二日間で読んでしまったことを憶えている。
私は確かに白浜で読んだ、と記憶している
二日間で読んでしまったことを憶えている。
私は確かに白浜で読んだ、と記憶している
けど、はたしてそれを確証するものは
何もない。
写真に撮ったわけでもなく、
写真に撮ったわけでもなく、
一緒だった家族がいちいち憶えている
わけもなく、このブログにも書いていない。
もしかしたら違う旅行のときに読んだの
わけもなく、このブログにも書いていない。
もしかしたら違う旅行のときに読んだの
かもしれないし、二日かけて読み終えた、
と思いこんでいるけど、
実際はもっと時間がかかったかもしれない。
要するに、人間の記憶とは曖昧なものだ。
最近、心理学の本というのを何冊か読んだ
実際はもっと時間がかかったかもしれない。
要するに、人間の記憶とは曖昧なものだ。
最近、心理学の本というのを何冊か読んだ
けど、人間の心理として、過去の記憶の
すり替え、というのがあるらしい。
過去の出来事に対して、無意識に自分の
過去の出来事に対して、無意識に自分の
都合のいいように事実を変えて記憶したり、
それを何度も思い返すうちに、
本当にあったことだという記憶になって残る、
ということらしい。
・・・・・・話がそれてしまいましたが、
この小説は、そういった
・・・・・・話がそれてしまいましたが、
この小説は、そういった
「人間の記憶と空想」についての物語です。
私も、人間の記憶や空想というものには
私も、人間の記憶や空想というものには
結構興味があって、この小説を読んだときも
そうだけど、トム・クルーズの映画、
『バニラスカイ』を見たときにも
(ほとんど内容は忘れてしまったけど)
衝撃を受けてしまった。
衝撃、というのか、何というのか・・・
足元がおぼつかなくなるような、錯乱。
そして何よりも、この小説の冒頭シーンが
(ほとんど内容は忘れてしまったけど)
衝撃を受けてしまった。
衝撃、というのか、何というのか・・・
足元がおぼつかなくなるような、錯乱。
そして何よりも、この小説の冒頭シーンが
秀逸で、これまで私が読んだすべての
小説の中でいちばん好きだ!
最初のたった4ページで完全に世界に
最初のたった4ページで完全に世界に
引きずりこまれる。
(この冒頭の電車のシーンは、大阪にも
(この冒頭の電車のシーンは、大阪にも
こういう駅があるので、とてもリアリティ
があって、私も不思議な感覚をしたこと
がある。)
・・・そして読み進めるうちに、
・・・そして読み進めるうちに、
私たちは混乱する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この話は、あらすじを書くのがえらい難しい・・・。
読んだほうがいいと思うので、書かない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この話は、あらすじを書くのがえらい難しい・・・。
読んだほうがいいと思うので、書かない。
(ふふふ手抜き。)
ただ、相当ややこしい
ただ、相当ややこしい
(途中から二つの世界が交互に書かれ、
いったいどっちが現実なのかわからなくなる)仕組みになっているので、
ちびちび読んでいたら、すぐわけが
いったいどっちが現実なのかわからなくなる)仕組みになっているので、
ちびちび読んでいたら、すぐわけが
わからなくなってしまう。
時間のあるときに2~3日で読んでしまう
時間のあるときに2~3日で読んでしまう
のが正解。
この本は、間違いなく私の好きな東野圭吾
この本は、間違いなく私の好きな東野圭吾
ベスト3に入る、せつなくも人の心の真髄を
ついた、違う形の恋愛・友情小説であります。
Commented
by
背高のっぽ
at 2011-08-11 08:40
x
おはようございます。このあらすじを楽しみにしています。
私も「時生」読みました。確かに主人公の自分勝手さにイラッときますね。
でも一番おどろいたのは・・・空を飛ぶ~!だからするどいってかぁ。。。
今は「変身」に挑戦中です。
私も「時生」読みました。確かに主人公の自分勝手さにイラッときますね。
でも一番おどろいたのは・・・空を飛ぶ~!だからするどいってかぁ。。。
今は「変身」に挑戦中です。
0
Commented
by
背高のっぽ
at 2011-08-17 11:54
x
『パラレルワールド・ラブストーリー』買いました。
近所のブックオフで52円!
近所のブックオフで52円!
Commented
by
meruchiko at 2011-08-18 00:39
52円っ!!!
52円であれだけ楽しめたらすごい(@_@;)
なんだか物の価値がわからなくなりますね・・・。
ややこしい話だけど、絶対おもしろいから
途中であきらめず読んでくみてださいね。
毎日暑いけどお仕事ガンバってください!
52円であれだけ楽しめたらすごい(@_@;)
なんだか物の価値がわからなくなりますね・・・。
ややこしい話だけど、絶対おもしろいから
途中であきらめず読んでくみてださいね。
毎日暑いけどお仕事ガンバってください!
by meruchiko
| 2011-08-10 00:00
| 読書
|
Comments(3)