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彼女は何を見たのか

満員電車に揺られているとき、人ごみに紛れて歩いているときふと、

(こんなにたくさんの人がいるのに、この中の誰一人として、私の知らない人なんだなぁ)

と思うことがある。

と同時に、この中の誰も、私のことなんて知らない人たちばかりなんだと思い、

そのあたりまえなことに安心する。

ところがこの道行く人たち全員に、自分の存在を知られたいと願い、

逆に、存在を忘れられてしまうことを恐れる人たちがいて、

私は芸能人というのは、一般人には想像もつかない、

強靭な精神を持っている人たちなんだなぁと、つくづく思うのだ。










タレントの上原美優が自宅で首つり自殺をした。

私は彼女を好きでも嫌いでもなかったが、びっくりした。

始めてサンデー・ジャポンで屈託ない笑顔の彼女を見たとき、

痛々しい娘だなぁ、という印象を持った。

それは彼女が大家族の上、貧乏であったということではなく、

自ら過去の貧乏生活をネタにして(もしくは事務所の作戦・意向で)、

売りにしていることが、痛々しいなぁ、と思った。

番組の中で、西川史子先生が、彼女の生まれ育った種子島に出向き、

バラック小屋を見て「これが家なの?!」、と小バカにしたり、

雑草ををおやつ代わりにしていたことに驚いたりして、

これほどまでの貧乏な生い立ち・生活だったことに、

お茶の間の皆さんは、「がんばれ美優ちゃん!」と、

少しは応援してあげたい気持ちになっただろう。

その「過去の苦労モロ出し」さは、ヤクザ一家だったことを

封印しひた隠しにして、清純派を演じていたのりピーとは真逆。

だけど芸能人って、だから輝いて見えるんじゃないの、と思う。

貧乏だったことも、昔グレてたことも、皆さんは知らなくてもいい。

作られた人間、虚構の世界。

「純粋」では、絶対につぶれてしまう。









胸にシリコンを入れたり、AV女優だったことを暴露本にした、

飯島愛をついでに思いだした。

飯島愛も上原美優も、自分の過去を世間にさらけ出したことで、

(暴露しなくとも皆さんはとっくに飯島愛が元AV女優だと知っていたが。)

何かが救われたのだろうか。

東京に出て芸能界に入り、彼女は何を夢見て、何に絶望したのだろう。

そして何を失い、生きる希望すら失くしたのだろうか。

まだ24歳、まだ何も手にしてなかったように思う。

べっぴんさんだし、高級クラブかキャバクラのナンバーワンホステス

を目指したほうが、よっぽど成功しただろうに。

今がドン底だったのかもしれないが、生きてたらこれから絶対に、

いいこといっぱいあったのに・・・とオバチャンは思わずにいられない。










by meruchiko | 2011-05-12 00:00 | 事件 | Comments(0)