② バリでサイクリング
2011年 05月 05日
今回はバリに着いてから、どこへ行くか、何をするか、
のんびりマッチと相談しながら予定を立てようと思っていた私。
突然、「チコさん、あした山にサイクリングしましょう!」 とマッチが言う。
チャリンコ?あんまり乗りたくないなぁ。暑いし、しんどいし・・・。
「車では見れない景色が見れるし、下り多いから気持ちいいヨ!」
・・・・・そうなん?
「ワヤンの奥さんの実家に寄って、家庭料理作ってもらって食べましょう!」
・・・・・それ、いいかも。
「汗かいたら、ローカル温泉行きましょう。」 ・・・・・えっ、温泉?!
「地元の人しか行かない温泉だよ。個室になってて、誰にも見えません」
・・・・・それって貸し切り温泉ってこと?!
行く!ローカル温泉、行く!行きたい!!
と、風呂好きの私は、「ローカル温泉」に食いつき、
ほんまにサイクリングに行くことになった。
マッチとワヤンと車で北に走って1時間、
辺りはすっかり山の中で、車に積んであったマウンテンバイクを組み立て、
私はチャリンコにまたがった。
(ちょっと待って。私、チャリンコ乗るのん何年ぶり・・・?!)
最初、めっちゃ怖かったけど、ビビリながらどうにか乗れた。(あたりまえだ。)
マッチも自転車に乗り、私の後ろをついてきている。
ワヤンは車で先に走り、途中途中で写真を撮ってくれる。
しかし、道はずっと登り坂。
ところどころで下りもあるけど、最長4キロも登り坂が続き、
ギアを1にして半泣きになりながら自転車をこいだ。
景色?見えるけど、綺麗だと思うけど、楽しむ余裕がない!
山道を抜けたら、坂道に民家が建ち並び、ワルン(店)があり、
子どもたちが笑顔で「ハロー!」「ハロー!」
と声をかけてくれる。私、ひきつった笑顔でハローと答える。
一瞬でも止まったら、二度と動けないような気がして、
ひたすらペダルをこぎ続ける。
ところどころで立ち止まって、ワルンでビンタン(ビール)飲んだり、
村の子どもたちと写真撮ったり、道に咲く花を眺めたり、と、
そんなサイクリングを想像していた。甘かった。
汗が止まることなく、全身から放出しているのがわかる。
・・・・・・・・・・・・・・ケツが痛い。
なんで私はビチビチのとっても動きにくいジーンズをはいてきたのだろう。
しかも、なんでビーサンで来てしまったのだろう。
そして極めつけに、なんで私は生理二日目なのに、
血がいっぱい出て腰も痛いのに、サイクリングに行くと言い、
温泉に入るとまで言ってしまったのだろう!!
でももう生理痛もどっかいってしまった!
そんなことを目まぐるしく考えながら、後ろをついてきているマッチに、
「あと・・・あとどれくらい・・・坂は・・・(ハァハァ)」
「あと500メートルくらいだヨ!がんばって!」 余裕のマッチの声に、
温泉・・・温泉が待ってる・・・生理でも入ったる・・・フフフ・・・と、
ランナーズハイ状態にもなり、坂を登りきったら、
突然視界が広がり、雄大なライステラスの景色がパノラマに見えた。
わぁ!!!
こんな広いのは北海道以来や・・・!
マッチ、ありがとう。この景色のために坂道を登ってきたんやね!
おつかれさま、私・・・!休憩~。
マッチが笑顔で、「まだありますよ、自転車。がんばりましょ!」
と言うので、「もういいです、車乗ります」 あっさり断った。
ワヤンに自転車をバラしてもらって、クルマに乗った。
さっきよりも急な坂を、ひょいひょいと自転車で走っている
マッチを窓から眺めながら、
あぁ。人間って、本当に素晴らしいものを発明したね・・・!
と、感動していた私。
この場合の素晴らしい発明とは、もちろんクルマのことである。
by meruchiko
| 2011-05-05 00:00
| 旅行
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