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② バリでサイクリング






今回はバリに着いてから、どこへ行くか、何をするか、

のんびりマッチと相談しながら予定を立てようと思っていた私。






突然、「チコさん、あした山にサイクリングしましょう!」 とマッチが言う。

チャリンコ?あんまり乗りたくないなぁ。暑いし、しんどいし・・・。

「車では見れない景色が見れるし、下り多いから気持ちいいヨ!」

・・・・・そうなん?

「ワヤンの奥さんの実家に寄って、家庭料理作ってもらって食べましょう!」

・・・・・それ、いいかも。

「汗かいたら、ローカル温泉行きましょう。」 ・・・・・えっ、温泉?!

「地元の人しか行かない温泉だよ。個室になってて、誰にも見えません」

・・・・・それって貸し切り温泉ってこと?!

行く!ローカル温泉、行く!行きたい!!

と、風呂好きの私は、「ローカル温泉」に食いつき、

ほんまにサイクリングに行くことになった。









マッチとワヤンと車で北に走って1時間、

辺りはすっかり山の中で、車に積んであったマウンテンバイクを組み立て、

私はチャリンコにまたがった。

(ちょっと待って。私、チャリンコ乗るのん何年ぶり・・・?!)

最初、めっちゃ怖かったけど、ビビリながらどうにか乗れた。(あたりまえだ。)



② バリでサイクリング_e0185530_22412951.jpg






マッチも自転車に乗り、私の後ろをついてきている。

ワヤンは車で先に走り、途中途中で写真を撮ってくれる。

しかし、道はずっと登り坂。

ところどころで下りもあるけど、最長4キロも登り坂が続き、

ギアを1にして半泣きになりながら自転車をこいだ。

景色?見えるけど、綺麗だと思うけど、楽しむ余裕がない!

山道を抜けたら、坂道に民家が建ち並び、ワルン(店)があり、

子どもたちが笑顔で「ハロー!」「ハロー!」

と声をかけてくれる。私、ひきつった笑顔でハローと答える。

一瞬でも止まったら、二度と動けないような気がして、

ひたすらペダルをこぎ続ける。

ところどころで立ち止まって、ワルンでビンタン(ビール)飲んだり、

村の子どもたちと写真撮ったり、道に咲く花を眺めたり、と、

そんなサイクリングを想像していた。甘かった。

汗が止まることなく、全身から放出しているのがわかる。





② バリでサイクリング_e0185530_239566.jpg





・・・・・・・・・・・・・・ケツが痛い。

なんで私はビチビチのとっても動きにくいジーンズをはいてきたのだろう。

しかも、なんでビーサンで来てしまったのだろう。

そして極めつけに、なんで私は生理二日目なのに、

血がいっぱい出て腰も痛いのに、サイクリングに行くと言い、

温泉に入るとまで言ってしまったのだろう!!

でももう生理痛もどっかいってしまった!

そんなことを目まぐるしく考えながら、後ろをついてきているマッチに、

「あと・・・あとどれくらい・・・坂は・・・(ハァハァ)」

「あと500メートルくらいだヨ!がんばって!」 余裕のマッチの声に、

温泉・・・温泉が待ってる・・・生理でも入ったる・・・フフフ・・・と、

ランナーズハイ状態にもなり、坂を登りきったら、

突然視界が広がり、雄大なライステラスの景色がパノラマに見えた。








② バリでサイクリング_e0185530_2324968.jpg





わぁ!!!

こんな広いのは北海道以来や・・・!

マッチ、ありがとう。この景色のために坂道を登ってきたんやね!

おつかれさま、私・・・!休憩~。

マッチが笑顔で、「まだありますよ、自転車。がんばりましょ!」

と言うので、「もういいです、車乗ります」 あっさり断った。

ワヤンに自転車をバラしてもらって、クルマに乗った。

さっきよりも急な坂を、ひょいひょいと自転車で走っている

マッチを窓から眺めながら、

あぁ。人間って、本当に素晴らしいものを発明したね・・・!

と、感動していた私。

この場合の素晴らしい発明とは、もちろんクルマのことである。











by meruchiko | 2011-05-05 00:00 | 旅行 | Comments(0)

HANITORA


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