思い出収集
2017年 02月 11日
来月の引っ越しに向けて少しずつ片付けをしております。
思い切って様々な物を断捨離しているけど、
皆様も捨て難い物の一つが『思い出』の品々ではないでしょうか。
アルバムや整理していないバラの写真、ネガまで大量に出てきた。
(→ネガはさすがに断捨離。というか今の若者は写真のネガと聞いてもピンとこないだろう。)
卒業アルバムとともに卒業文集やテストつづりなんかも出てきた。
(→テストつづりもさすがに断捨離。)
そして私は昔からの手紙や年賀状、日記(交換日記も)がどうしても捨てられず、それが段ボールに何ケースもあって、押入れに入れっぱなしになっていた。
私は相当の筆まめ少女で、小学生の頃から手紙を書くのももらうのも大好きだった。
当時はもちろん携帯などないので、女の子達は皆手紙をよく書いた。
交換日記も、掛け持ちで5〜6人としていた。
家でも書き、授業中もずっと手紙や交換日記を書いていた。
皆さん男子は授業中、先生が黒板を書いている隙に、女子から
「◯◯ちゃんに回して〜」と、
メモのような手紙を席から席へと経由させられた記憶はありませんか?
それが授業中に延々と何十回も往復され、私だけではなく、何人もの女子が手紙を書きあってるのだから、今思えば男子にはものすごく迷惑だったと思う。すみませんm(_ _)m
ところで手紙の山。
友達・いとこのお姉さん・学校の先生・ペンフレンド(!)と、
たくさんの懐かしい手紙があり、しばし手を止めて読み返したりしていた。
そしたら中には男子からの手紙もあった。
当時は男子も手紙を書いていたのだな!
バイトで一緒だった男子や、車の免許合宿で知り合った男子、
友達の兄貴から海外からの手紙(?)など楽しい手紙もあり。
なんで振り向いてくれないの、とか、もう一度チャンスをください、
などの濃い内容の手紙もあり、当時私は少しはモテていたのだな、
と安心したが(とにかく昔の記憶があまりない上にモテた記憶もない)
いちばんウケたのが、封筒の差出人を見ても、名前に憶えがない。
住所は東成区のヤマダエイジ、という男子。
便箋にはたったの3行、
「チコちゃん いつ電話しても家にいないので、手紙を書きました。これを読んだら電話ください。ずっと待ってます。」
誰やねんヤマダエイジ。
宛名書いて、切手貼ってまでして、連絡を取りたかったとは何と、けな気な。
それを読んで私はヤマダ君に電話をしたのかどうかも憶えていないが、
当時は家に電話をかけても連絡がつかなかったら、次の手段は手紙しかなかったのだろうか?
既読したらすぐさま返信、の今の時代では考えられない、何とのんきな、優雅なことよ。
携帯のおかげで今は何もかもが便利すぎて、手紙など誰も書かない。
私もまったく手紙を書かなくなったし、誰からも届かなくなった。
年賀状ですらひいひい言いながら出している始末だ。
封筒を開け、便箋に並ぶその人の字、もう遠く憶えていないことばかりなのに、どの手紙も楽しく切なく、ほろ苦い。
切手に押されてある消印までがいとおしい。
あの頃の私は相手に何と返事を書いたのだろうか?
メールやLINEでは絶対に不可能な、手紙だけの思い出でした。
by meruchiko
| 2017-02-11 00:00
| 休日
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